マンゴーについて
 
●マンゴーの品種
 マンゴーも最近は普及が進み、正式な品種名で販売されることも増えてきました。しかし、日本ではまだまだ、マンゴーといえば「アップルマンゴー」と思われている方も多いようです。
 もともと「アップルマンゴー」という品種はなく、輸入時に赤い果皮のものをまとめてこう呼んだのが始まりのようです。
 現在、国内で「アップルマンゴー」と呼ぶ場合は、基本的には国産マンゴーとして主に栽培・流通しているアーウィン種をさしていることが多いですが、業者によってはアーウィンのほか、ヘイデン種、ケント種など、赤い果皮のマンゴーを区別せず「アップルマンゴー」という名称で販売しています。そのため、スーパーで「アップルマンゴー」を購入したら、以前食べたものと味が違った、ということもたびたび起こります。
 他にも、比較的どこでも安価に販売されている「ペリカンマンゴー」というものがありますが、これも形がペリカンのくちばしに似ているためこう呼ばれているだけで、実際はカラバオという品種です。カラバオはフィリピンから主に輸入しているため、フィリピンマンゴーという名前で売られていることもあります。
 また、同じ黄色の果皮で似たような形をしたナムドクマイという品種のマンゴーが、タイマンゴーやイエローマンゴーなどの名称で売られていますが、(ペリカンマンゴーという名称で売られていることもあります。)名称がいろいろとあるために、見た目からカラバオとナムドクマイを混同している方もいらっしゃいます。もちろん味は違うため、買ってみたら違ったということもあるわけです。
 現在、インド、メキシコ、オーストラリア、東南アジア各国など、世界中で栽培されているマンゴーは数百種にのぼるといわれています。


●国産マンゴーと輸入マンゴー
 国産マンゴーと輸入マンゴーの味の差の最も大きな要因は収穫時期の差にあります。
 国産マンゴーが基本的に樹上完熟であるのに対し、輸入マンゴーはその後の保管や輸送期間を考慮して未熟なうちに収穫します。そのため、どうしても国内産の完熟マンゴーの味には劣ってしまいます。
 また、現在日本に輸入されるマンゴーは、農業害虫の侵入を防ぐため、輸入前に殺虫のための蒸熱処理(スチームサウナのようなものに入れ、果実の中心が46〜47℃になるまで5〜90分熱をかける)などを施されています。この工程によって、風味が損なわれてしまうこともあります。


●黄色いマンゴーより赤いマンゴーの方が美味しい?
 日本では、これまでアップルマンゴー(赤)とペリカンマンゴー(黄)という構図が長く続いており、さらに、ほとんどの場合は国産のアーウィン種を指して「アップルマンゴー」と呼んできました。
 そのため、比較的日本人の好みに合う味で、しかも手をかけて大切に育てられた「アップルマンゴー」(赤)は「美味しい」、一方、輸入するために早穫りし、十分に熟していないから酸味も多く、本来の味が発揮されていない「ペリカンマンゴー」(黄)は「あまり美味しくない」という評価が根付いてしまいました。
 もちろん完熟のカラバオ(ペリカンマンゴー)を食べても、アーウィンには劣ると思う方もいらっしゃるでしょう。ただ、樹上で十分に熟し、最適の時期に食べるカラバオは、多くのスーパーなどに置いてある輸入品とは一味も二味も違います。
 また、カラバオに限らず、世界には多くの黄色や緑のマンゴーがあります。
 キーツ、キンコウなどは緑か若干黄色く色づく程度ですが、非常に甘く濃厚で、マンゴーを食べなれた方にはアーウィンよりも好まれます。
 インドの名品と呼ばれるアルフォンソや、マンゴーの王様と評されたこともあるエドワードもやや緑がかった黄色といったところでしょうか。
 ほかにも、薄く赤味がのる程度のパールやバレンシアプライド、スプリングフェルスなどもおいしい品種です。
 日本では、まだまだ真っ赤なアーウィンを好まれる方が多いですが、機会があれば、ぜひ緑色のマンゴーにも挑戦してみてください。外観からは思いもよらない美味しさに、びっくりすることもあるかもしれません。



●ミニマンゴーとは?(無胚果)
 店頭ではあまり見かけませんが、産地や最近はインターネットでも手に入る「ミニマンゴー」と呼ばれる小さなマンゴーがあります。
 実はこのミニマンゴーは、特に小さい品種というわけではありません。
 マンゴーはたくさんの花が房状に咲きますが、その中でうまく受粉出来たいくつかだけが実になります。ほとんどの花は、受粉できずにそのまま落ちるのですが、まれに、十分受粉しないまま結実するものがあり、それが熟すとミニマンゴーになります。
 これは基本的にどの品種のマンゴーにも起こりうるのですが、現在国内で流通しているほとんどのマンゴーはアーウィンなので、ミニマンゴーとして流通しているものも基本的にはアーウィンです。
 受粉が十分でないために、本来の大きさに成長できないのですが、もともと大きい品種(パール、メラウィンなど)の場合は、無胚果でも400g程度あります。
 品種によって差はありますが、無胚果は有胚果に比べて糖度が高い傾向にあるようです。
 

当園で栽培中のマンゴーはこちら
マンゴー品種ランキングはこちら
 
※ 当サイトに掲載してある写真・文章の無断転用はご遠慮ください。